診療科目・治療症例
睡眠時無呼吸症候群(SAS)
睡眠時無呼吸症候群とは睡眠中に10秒以上の呼吸が停止、つまり無呼吸が5回以上繰り返される病気です。主に、いびきや昼間の眠気、熟睡感がない、起床時の頭痛などの症状があります。
また、睡眠時無呼吸症候群は高血圧や心臓病と密接に関係しており、研究データでは重度の睡眠時無呼吸症候群の患者が治療せず放置すると15年生存率が大幅に下がることもわかっています。この病気の認知度はまだまだ低く、病気を自覚して来院されるかたは少なく、歯科診療中に発見することも少なくありません。
一般には太っている方がかかる病気と思われていますが、やせた人にも多く、顎の大きさと舌の大きさのバランスの悪さから起きることがわかっています。また、SAS特有の眠気は交通事故を起こす危険もあり、早期に適切な治療をすることが大切です。
いびきや日中の眠気、夜間の頻尿、高血圧などがある場合は一度検査されることをお勧めします。まずは自宅で睡眠時に簡易モニターをつけて寝ていただくだけで検査結果が簡単に出ます。
そして、治療方法も耳鼻科的な治療方法(C-pap)と歯科的な治療方法(無呼吸治療用マウスピースを睡眠時に装着)があります。どちらの治療法も非常に効果的で、保険内診療で行うことができます。